そうだったのか!デザイン経営
デザイン経営とは、お客様の体験を出発点にして、企業の利益構造を再設計する戦略。
人口減少により新しいお客様を獲得する費用が跳ね上がり「数で稼ぐモデル」はもう限界!
必要なのは攻めの成長以上に、お客様との絆を深めてLTVを高める戦略です。

- イノベーション — 日常の小さな不便を見つけ、それを解消する体験を作る
- ブランディング — その体験を「このブランドなら安心」と記憶に残すしくみを整える

2つの組み合わせで値下げに頼らずに利益が積み上がる価値が生まれます。成長の手段として語られるデザイン経営を生き残る戦略として捉え直します。
黄金比の改善:デザイン経営の実践例
グローバル企業 亀田製菓の代表ブランド『亀田の柿の種』は「いつものあれ!」で通じる存在。
その裏には創業者 古泉榮治が遺した変化(改善)をデザインし続ける精神があります。
① 小さな発見=イノベーション
- 柿の種+ピーナッツの組み合わせ
- 配合比率(黄金比)の改善
② 記憶に残す設計=ブランディング
- 赤×オレンジのパッケージ統一
- 宇宙食認証
③ お客様を巻き込む=共創
- 2019年 「私、亀田を変えたいの。キャンペーン『当たり前を疑え! 国民投票』」
長年の黄金比すらお客様の声で変える取組みはお客様主義の極致!
“日常の小さな幸福を徹底的に磨き上げることで、長く愛される存在になる” ここにデザイン経営の本質があります。


生存戦略としてのデザイン経営
市場が機能不全を起こしている今、企業に求められるのは、生活者の日常の小さな不便を拾い上げ、それを小さな幸福に変えるデザインの力です。
デザイン経営は人口減の成熟市場では、企業が生き残る戦略になります。
| 従来の数で稼ぐ戦略 | 生存戦略としてのデザイン経営 | |
| 主戦場 | 市場のシェアの奪い合い | お客様の心=居場所 |
| 価格決定権 | 競合比較による妥協 | 価値実感による納得 |
| コスト構造 | 過剰な広告費による認知 | 体験による資産としての信頼 |
| 成果の指標 | 売上高・規模の拡大 | 利益率・継続利用率 |

2018年の経済産業省・特許庁の『デザイン経営宣言』には、デザイン投資により営業利益率が最大4倍に向上した事例が示されました。
「これが欲しかった」と感じる体験を届けることができれば、利益が4倍になるという話は決して大げさではありません。
参考文献
経済産業省・特許庁 産業競争力とデザインを考える研究会『「デザイン経営」宣言』

