デザイン経営とは価値を創り伝える最強の戦略
デザイン経営とは、イノベーション(価値創造)とブランディング(価値伝達)を同時に実現し、企業の競争力を高め利益を築く経営手法です。

“既存の要素を組み合わせて新しい価値をつくり、それを一貫した体験としてお客様に伝える” このサイクルを回すことで、不毛な価格競争から脱却し、持続的な利益を生むことができます。
デザイン経営の本質は「亀田の柿の種」にあり
デザイン経営とは、かつて日本が世界を席巻した「既存の要素を組み合わせて新しい価値を生む力」の再定義です。

デザイン経営を最も身近に示しているのが、60年以上愛される国民的米菓 『亀田の柿の種』です。『亀田の柿の種』の成功要因をデザイン経営の2大要素で紐解きます。
1. イノベーション:組み合わせが生んだ「新定番」
- 既存のもの同士の融合: 柿の種+ピーナッツという、すでにある食材の掛け合わせ
- 比率の黄金律: 絶妙な配合比率が、米菓の歴史を変えた!
- 結果: 「組み合わせの新結合(イノベーション)」で米菓売上No.1を確立
2. ブランディング:機能から「信頼と情緒」への昇華
- 視覚的記号: 一目でわかる赤×オレンジのパッケージデザインの一貫性
- 信頼の証明: 2017年 JAXA宇宙食に認証。「宇宙でも認められた品質」という信頼
- 情緒的価値: 2025年のコピー「柿の種は、みんなの愛でできている。」は、60年愛されるブランド体験の集大成

日本企業にデザイン経営が必要な3つの理由
デザイン経営は、社会全体に3つの恩恵をもたらします。
- 企業への恩恵: 価格競争を回避。熱狂的なファンを増やすことで、収益を安定化させる。
- 社会への恩恵: 魅力的な商品が消費を活性化。企業の成長が、安定した雇用と税収を生む。
- 日本の再興: 自社に眠る技術や文化をリデザインすることで、競争力を高める。
経済産業省・特許庁の『デザイン経営宣言』(2018年)には、デザイン投資を行った企業の利益が最大4倍に成長した海外事例が紹介されています。
これは「海外に学べ」という話ではありません。“かつて日本が世界を驚かせた『組み合わせの力』で国際競争力を取り戻すべきだ!”というメッセージです。
参考文献
経済産業省・特許庁 産業競争力とデザインを考える研究会『「デザイン経営」宣言』

