お手本はカクヤス。強い会社の“儲かる戦略”の作り方
戦略に大切なのはこの3つ!
3C分析は、大前研一(1941-)が編み出した、企業が「どこで戦って、どうやって勝つか」をはっきりさせるための考え方です。
注目すべきはお客様、競合、自社の3者。3C分析の、3Cはお客様、競合、自社の英語の頭文字です。
お客様が「これが欲しい!」と思うものを届けることが、利益を生む一番の近道。同時に競合(ライバル)がどんな動きをしているのか、自社の得意なことや苦手なことも、しっかりと見ておく必要があります。
3C分析の目的は、「どうすればお客さまに喜んでもらえて、ライバルに差をつけ、きちんと利益が出せるか」 つまり、儲かるための成功要因を見つけることです。

敵の急所は我が急所
「敵の急所は我が急所」は将棋の格言。「敵に打たれたら致命傷になる場所を先に抑えれば、敵はそこに駒を打てない」という意味です。

酒類販売のカクヤスグループは、飲食店や家庭の両方に、お酒を売っているライバルが少ないことに目をつけました。
「お酒1本からでも、その日のうちに配達します!」と宣言。他社に先駆けて、自社の力で、お客様に商品を、直接お届けする仕組みを整えました。
さらに配達スタッフが、ご用聞きのように、お客さまの声に耳を傾け、その声をサービスの改善に活かしました。
お客さまの玄関先、つまりラストワンマイルと呼ばれる一番大事な急所を、ライバルより先に抑えたのです。



この戦略が功を奏し、一度利用してくれたお客さまが何度も利用してくれるようになり、長期利益を築いています。
『3C分析』
お客様、自社、競合の立場から事業環境を分析し戦略を作る方法
参考文献
大前研一『ストラテジック・マインド』(プレジデント社)