社会課題 解決の先に 利益あり!〜CSV経営〜

社会的価値と経済的価値は両立できるのか?

世の中を良くして利益を上げる

CSV(共通価値)経営とは、競争戦略の権威 マイケル・ポーター(1946-)が提唱する社会課題の解決を事業目的として長期的に利益を築く経営手法です。

結婚支援のIBJやオーネット、育児支援のJPホールディングスは、社会貢献使命と道徳的精神の下で、少子化問題解決に貢献しています。

会社も社会もハッピーにする経営

社会課題に答えを出して利益を築く考え方が日本には根強いています。

渋沢栄一(1840-1931)は『論語と算盤』を著し「道徳にかなう事業で社会課題を解決すれば長い繁栄をもたらす」と唱えました。

江戸時代に遡ると近江商人が大切にした「買い手よし、売り手よし、世間よし」三方よしの教えがあります。

富を貪る豪商が没落したように戦後の闇市経済、バブル崩壊や昨今の偽装問題は、短期的な利益追求の危険性を浮き彫りにしました。

一方で渋沢栄一が設立に関わった数多の企業、トヨタをはじめとする近江商人の流れを汲む企業が今なお増収増益を続けているのは、道徳的な指針を持ち、社会全体にとって有益な事業を続けた結果です。

その証拠に、利益を象徴する一万円札には、渋沢栄一の顔が刻まれています。

 

『CSV経営』
社会課題を解決しながら利益を追求する経営手法

参考文献
 

矢作敏行『コマースの興亡史』(日本経済新聞出版社)