3分でわかる『認知的不協和』
ネットで高評価のレビューが見つかるまで検索を続ける心理とは?
納得し 買ったあなたの モヤモヤ感
「失敗したかなぁ? いやっ、そんなことはない!」 あなたには商品を買った後、釈然とせずネットで高評価が見つかるまで検索したり、改めて広告を見た経験があるはずです。この時のあなたの心理状態を『認知的不協和』といいます。
『認知的不協和』とは?
人は矛盾する考えを同時に抱えると、不安定な状態に陥る。その苦痛から逃れるために自分を説得して自分の考えを正当化しようとする

フォードの広告を見ている人の多くは
フォードを既に買った人である
レオン・フェスティンガー
『認知的不協和』を提唱したアメリカの心理学者 レオン・フェスティンガー(1919-1989)のことばです。『認知的不協和』に葛藤する人の姿を、言い得ています。
納得をすれば たちまちリピーター!
購入後のフォローは、お客様と長期的な関係を築くための重要な施策です。購入後『認知的不協和』に陥ったお客様は、あなたの会社のホームページをもう一度見に来ています。その理由は、自分の購買決定の正しさを伝える情報に目を向けるからです。
「私の買い物は正しかった」と、お客様に肯定してもらうためには、次の3つの情報が有効です。
『認知的不協和』を解消させる3つの情報
- 多くの人が商品を購入した実績
- 商品やサービスを深掘りし、価値を多くアピール
- 不安を払拭するためのサポート体制
「よしっ、これからもずっとこの商品を買おう」『認知的不協和』が解消されればお客様の心の中に強い意思が生まれます。
最高の広告は満足した顧客によってもたらされる
フィリップ・コトラー
マーケティングの神様 フィリップ・コトラー(1931-)のことばです。お客様は新たなお客様を呼び込む『広告』の役割を果たします。
参考文献
ミシェル・バデリー『エッセンシャル版行動経済学』(早川書房)
リチャード・セイラー『実践 行動経済学』(日経BP社)