インネパは、どの店行ってもバターチキン
戦略は 他との違いを 作ること
競争戦略とは、競争相手との「違い」で価値を作り長期利益を築くことです。
アメリカの経営学者 マイケル・E・ポーター(1947-)は、競合とは違う土俵で戦い長期利益を築く方法を3つの戦略で示しました。
『ポーターの競争戦略』とは?
競争相手との「違い」を作り長期利益を築くための3つの戦略
コストリーダーシップ戦略は、業界内で最も低い生産コストと提供コストで違いを作ります。差別化戦略は、他がやらないことで違いを作ります。集中戦略は、お客様をニッチに絞って違いを作ります。
インネパは 価値を作って 行き残る
インネパと呼ばれる料理店は「日本人の味覚にあったインド料理を低価格で提供する店」という立ち位置で競争優位を築いています。
しかし、バターチキンとナンの食べ放題が定番化した今、飽和状態に陥っています。
危機感を抱く一部の経営者は、バターチキンに依存せず、新たな価値を追求し始めました。
インネパの規模では大手チェーンのようなコストリーダーシップ戦略は難しいため、他とは異なる本格的なネパール料理や、ベジタリアン・ビーガン向けのメニューを充実させるなど差別化戦略と集中戦略を巧みに組み合わせ競合との差別化を図っています。
参考文献
マイケル・ポーター『競争の戦略』(ダイヤモンド社)
室橋 裕和『カレー移民の謎』(集英社)