競争は価値こそが勝ちである 〜ポーターの競争戦略〜

そうだったのか!ポーターの競争戦略

ポーターの競争戦略とは、経営学者 マイケル・ポーターが示す他社には真似できない独自の価値をつくり、価格競争から抜け出す戦略です。

  • 利益=お客様に価値を届ける結果 得られるもの

企業が利益を出せるかどうかは、お客様にどんな価値を届けられるかで決まります。

ポーターは主張します。

  • 競争とは、他社とは違う価値をつくることである。

価値こそが利益を生む出発点です。

3つの型で「戦わない場所」を決める

ポーターが考える戦略の本質はシンプルです。

  • 戦略とは、やらないことを決めることである

ポーターは、違いで価値をつくる方法を3つの型で示しました。

  1. コストリーダーシップ:安売りはしない→利益を生むコスト構造で違いをつくる
  2. 差別化:同じことはしない→他がやらないことで違いをつくる
  3. 集中:すべてのお客様は相手にしない→ニッチに集中して違いをつくる

すべてのお客様を相手にする必要も、他社と同じことをする必要もありません。

  • 戦略のない会社は、何でもやってみようとする

他社とは違う価値で独自のポジションを選ぶことです。

インネパに学ぶ競争戦略

2025年10月、外国人が経営ビザを取得するための資本金要件が、500万円から3000万円へと大幅に引き上げられました。

この危機に直面しているのが、日本各地にあるネパール人経営のインド料理店 通称インネパです。

これまでの「バターチキンカレーとナン食べ放題」という、どこに行っても同じメニューでは利益を出し続けることは困難です。

一部の店主は、横並びを捨て、ポーターの競争戦略を実践し始めています。

しかし小規模店が、コストリーダーシップで、大手チェーンと同じ土俵で競争をするのは不可能。差別化と集中に取り組んでいます。

戦略の視点従来の消耗戦新しい価値の確立
差別化どこにでもあるメニュースクティなど本格的なネパール料理
集中誰でもいい全方位集客ヴィーガン対応やカレーマニア

違いという価値こそが、変化の荒波から生き残り長く利益を生む戦略です。

 

参考文献

マイケル・ポーター『競争の戦略』(ダイヤモンド社)

室橋 裕和『カレー移民の謎』(集英社)