売る前に 自社の持つ価値 見極める

3分でわかる『SWOT分析』

強い収益体質の企業へ脱皮が図れるSWOT分析

会社の未来を明るくする道しるべ

「ウチの会社に未来はない」と悲観しているあなた、大丈夫ですよ。それは普通のことなんです。多くの経営者は強みを見つけるのが難しいと感じています。 でもSWOT分析が新しい光をもたらすかもしれませんよ。

『SWOT分析』とは?
 自社が直面する課題や市場動向を分析し、自社の強み・弱み、市場の機会・脅威を明らかにするための枠組み


このSWOT分析は、新商品を市場に投入する時や商品の浸透を図る時に、自社の強みや弱みをはっきりさせる手助けをしてくれるんですよ。一緒に考えてみましょう。

SWOT分析には、2つの利点があります。

1. 自社の強みと弱みを明確に把握すれば競合との差別化要素を見つけられる

新商品の投入や市場での浸透時に、自社の優れている点と劣っている点を明らかにすることができます。その結果、お客様から選ばれる存在になる可能性が高まります。

2. 市場のチャンスと脅威を把握すれば効果的な戦略的意思決定が打ち出せる

現在の市場のトレンドや顧客のニーズを分析し、適切なタイミングで新しいチャンスを捉えることができます。同時に、市場の変化に備えてリスクを軽減することもできます。

自社の強みと弱み、市場の機会と脅威を知ることで、限られた経営資源を浪費せず、強い収益体質の企業へと脱皮が図れます。

内と外から洞察する成功の方程式

内部環境を分析することは、あなたの会社がどの方向に進むべきかを理解するのに役立ちます。自社の経営資源や能力を知り、お客様に喜ばれる便益を提供する方法を見つけるのに役立つんです。

内部環境:自社の強みと弱みの分析からわかること

  • 現有の経営資源でお客様に喜んでいただける便益は何か?
  • 競合と比較して、自社の優れた点や不足している要素は何か?

外部環境の分析も大切です。市場の変化や新技術の出現などを事前にキャッチし市場の機会と脅威を把握することで、効果的な戦略が立てられます。新しいチャンスを捉え、リスクに備えることが成功への一歩です。

外部環境:市場の機会と脅威の分析からわかること

  • どのようなチャンスを捉えるべきか?    
  • どのようなリスクに備える必要があるか?

あなたの会社の強みと弱み、参入する市場の機会と脅威を洞察することで、限られた経営資源を有効に活用し、より戦略的な意思決定が行えます。光が見えてきましたか?

コラム  「指につくウマさ」
「指につくウマさ」は、スナック菓子 チートスの強みを一言で言い表わしています。

チートスは、スマートフォンの普及で菓子を食べながらの操作で指につく汚れが気になる人の存在が脅威となります。他社からは、手を汚さずに食べられる商品が発売される中、チートスは逆にその特徴を活かしました。

指にべっとりつくパウダーは、消費者の感性に訴えかけ、チートスを食べることで得られる特別な体験を強調し、商品の魅力を高めています。

参考文献

 フィリップ・コトラー、ケビン・ケラー『マーケティングマネジメント』(丸善出版部)