3兆円企業 ユニクロは なぜ着心地にこだわり続けるのか?
利益を生むのは価値である!
LTV(LifeTimeValue)は、お客様が一つの企業から生涯を通じて受け取る価値の総量です。
- お客様が価値を感じるもの × お客様が対価を支払う意思
- お客様の満足という価値の積み重ねが企業の利益を生む
お客様の「買ってよかったな」と感じる価値の積み重ねが企業の利益を生みます。
つまりLTVとは、企業から見ると1人のお客様が生涯を通じて、もたらした利益の総量です。
- 人数 × 単価 × 継続率
- 価値が高ければ人数と単価が増える
- 価値を感じ続ければ継続率が向上
ユニクロは、季節ごとに商品の素材、縫製、デザインを改良し続けています。
着心地への飽くなき追求が、LTVの向上に直結しています。


LTV向上は仕組みではなく価値にある!
ユニクロは、多くの企業がポイントカードやサブスクリプションなどの仕組みでお客様を囲い込もうとする中、着心地という本質的な価値で勝負します。

この考えは、ネット証券の先駆者 松井道夫の「囲い込まれたい顧客などいない。『この指止まれ』で止まってもらえる会社でなければならない」という言葉に通じます。
- エアリズムを着たときの快適さ
- フリースに袖を通した瞬間の心地よさ
ユニクロは、お客様に驚きと感動という体験を届けることで『この指止まれ』で止まりたくなるブランドとして認知。時価総額3兆円のグローバル企業に成長しました。
LTV向上の鍵は、仕組みではなく価値そのものにある!
このことを、ユニクロは証明したのです。


参考文献
西口一希『マーケティングを学んだけれど、どう使えばいいかわからない人へ』(日本実業出版社)