無意識の意識に 人は操られ

マケの門

3分でわかる『プライミング効果』

なんとなく 買った理由は これだった

無意識に誘導されるわが心

あなたに限らず人が物を買う時の行動は、自分自身が気付いていない「無意識」に大きく影響されています。人が事前に見聞きした情報によって、その後の感情や行動に影響を受ける行動心理を『プライミング効果』といいます。

『プライミング効果』とは?
 事前に見聞きした情報によって、物事を思い出しやすくなったり、その後の判断や行動が影響を受ける行動心理

たとえば、人に青い空や旅というキーワードを与えると、A⬜︎Aに対して、航空会社のANAを想起します。

人に空、旅というキーワードを与えると

A⬜︎Aに対してANAを想起する。

それは人の感情と『青空に会いに。』という ANAの企業イメージが結びつくからです。このように人は、先に得た情報に無意識のうちに引き寄せられるのです。

あなたも私も自分の心の中の「無意識」に操られています。あなたも、買う気もなかった商品を購入した経験があるでしょう。その理由は自分では説明がつかないはずです。

この行動心理が『プライミング効果』です。

あなたに限らず人が物を買う時に、テレビCM、新聞や雑誌で読んだ記事、ネットの書き込み、知人との会話、通勤時に見た光景などがテレビCMやネット広告などで目にしたものが無意識のうちにインプットされ、それが刺激となり、無意識のうちに動かされてしまうのです。

何気ない 問いかけ一つで 心が動く!

マーケティングでは、直接商品を売り込まずアンケートを用いて人々に商品への関心を持たせる手法があります。

保険会社や健康食品のアンケートの中の「あなたは普段から健康に注意していますか?」という質問は定番です。

「あなたは普段から健康に注意していますか?」

この何気ない質問も『プライミング効果』を狙っているのです。

「あなたは普段から健康に注意していますか?」と問いかけ、それに答えてもらうことで「私は健康に気を使っている」とか「おっ、健康に注意しなくては」と思い込ませる効果を狙います。

無理に売り込まずに人の潜在意識に「健康」というキーワードを植え付け、保険への加入や健康食品の購入に興味を向けさせます。ダイレクトに商品ではなく、ゆっくりと健康をイメージをさせることで、商品の必要性を無意識に感じさせ「万一に備え保険に入ろう」とか「健康によい食品を摂ろう」という行動に繋げるのです。

 消費者の行動は、自分自身が気付いていない「無意識」に大きく影響されています。『プライミング効果』を上手に生かせば、人々に「あっ、買わされた」と感じさせずに、自然に購入してしまうパターンを創出することができます。

参考文献
 

ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 』(早川書房)

リチャード・セイラー『実践行動経済学の逆襲』(日経BP)