気が付けば 買ったつもりが 買わされた!?
〜一貫性の法則〜

買い手と売り手の一貫性の秘密

人はみな 一貫性を 貫きたい!

一貫性、それは誰もが持つ心理。

人が無意識に「イエス」と答える理由の一つに、この一貫性の法則があると言われています。

これは、心理学者ロバート・B・チャルディーニが『影響力の武器』で唱えたもので、人は一度決めたことや表明した態度に対し、とことん一貫性を貫こうとする心理です。

不思議なことに、人は「買い物をする」という行動に一貫性を持たせるために、必要ないものまで買ってしまうことがあるんですよね。

気が付けば無理なくモノが売れていた

お客様に「買わされた」と感じさせてしまうと、その関係は長続きしません。

お客様が「無理なく、自然に」購入に至る状況をつくるには、売り手側もまた、この一貫性を意識する必要があります。

具体的には、この2つを、一貫して伝え続けることが重要です。

  • 「私たちは何者か」をはっきりさせる。
  • 「お客様のどんな悩みを解決できるか」を明確に伝える。

お客様が「この商品、本当にいいな」と心から納得すれば、心の中で一貫性の法則が働き、無理なく次の商品や高額な商品を自然に選んでいくのです。

買い手と売り手の間で、この一貫性がうまく作用すれば、良好な関係が生まれ、やがては長期的な利益へとつながっていきます。

信頼関係こそが、ビジネスを成功させる一番の秘訣といえます。

参考文献

ロバート・チャルディーニ『影響力の武器』(誠信書房)