3分でわかる『ブランディング』
ブランディングとは、自然に思い出して、選んでもらうこと
ブランドは 信用と時間の 積み重ね
ブランドとは「牛肉といえば神戸牛」というように、あなたの脳裏にインプットされている商品です。
お客様の脳裏にインプットされている企業名や商品。
人は知らないものは欲しがりません。しかし多くの人が欲しがる人気ブランドは一夜で生まれたわけではありません。
ブランドは信用と歴史という時間の総量から生まれます。数ある肉牛の中で、神戸牛、松坂牛、近江牛、但馬牛がブランド和牛になることができたのは、消費者が、その産地の肉牛でしか得られない味や品質などに価値を感じたからです。
消費者が抱く「〇〇牛なら間違いない!」という信用は、生産者が肥育に時間と手間暇をかけて育ててきた証しです。

商品を お客様の心に 根付かせる!
ブランディングとは、お客様の「〇〇といえばあの商品」という評価を、いつまでもお客様の心に持続させることです。忘れられずに思い出して貰えることがリピートに繋がるからです。
あなたの心に、行きつけのステーキ店や精肉店がパッと思い浮かぶのは、長年の付き合いの中で店主の人柄や商品の鮮度を便益(ベネフィット)として記憶しているからです。
あなたがプライベートで「おいしい肉ならOOだね!」と想起する瞬間を、同じように、あなたの会社のお客様の心に持続的に根付かせる施策がブランディングです。
ブランドの語源は、自分の所有する牛を他人の牛と区別するための焼印 カーフ ブランディングです。
さて、昭和の名レスラー ディック・マードックの必殺技はカーフ ブランディングです。格闘センスに長けたマードックだからこそ仕掛けられる難易度の高い荒技です。時が流れても「マードックといえばカーフ ブランディング」とファンの記憶に残るブランディングのお手本です。
片平秀貴『パワー・ブランドの本質』(ダイヤモンド社)
石井淳蔵『ブランド 価値の創造』(岩波書店)