神戸牛は、なぜ特別なブランドになったのか?
違いをはっきり伝えて選ばれる
お神戸牛って、どうしてあんなに特別なブランドになったのか、不思議に思いませんか?
その答えは、他の牛肉とは「ここが違う」という点をはっきり伝え、人々の記憶にしっかり刻み込む努力を続けたことに尽きるんです。
ブランディングとは、数ある選択肢の中から「やっぱりこれ!」と選んでいただくための戦略。
ブランド(brand)ということばは、牛に焼き印(branding)を押して、どこの牧場の牛かを区別したことに由来します。
ブランディングは、お客様の心に焼き印を押すように、製品の「違い」を強く印象づける作業なんです。
だって、存在を知らなければ、選んでもらうことすらできませんからね。
「ゴホンといえば龍角散」「花椿といえば資生堂」のように、特定のことばで製品がパッと閃く状態を作り出すこと。
- ゴホンといえば龍角散:咳+商品名
- 花椿といえば資生堂:女性らしさ+企業名
お客様が必要になった時に「あれだ!」と真っ先に思い出してもらうことがブランディングです。
ブランドは信用と時間の積み重ね
「牛肉といえば神戸牛」という揺るぎないイメージは、一夜にしてできたものではありません。
生産者、流通者が丹精込めて牛を育ててきたからこそ、今の地位を築くことができたんです。
神戸牛を名乗れるのは、数あるブランド和牛の中でも、兵庫県の但馬牛の中から厳しい基準を乗り越えた牛だけです。
ブランドは、一夜でできるものではありません。
時間をかけて信頼を積み重ねることで、製品はお客様にとってかけがえのない存在になり、特別なブランドとして確立されていくんです。

参考資料
フィリップ・コトラー、ケビン・ケラー『マーケティングマネジメント』(丸善出版部)
片平秀貴『パワー・ブランドの本質』(ダイヤモンド社)