利益生む宝は会社の中にある〜RBV とVRIO分析

VRIO分析で自社の宝を見つける!

リソース・ベースド・ビュー(RBV)とは、自社の持ち物(内部の経営資源)こそが、最強の武器になるいう経営理論です。

  • 戦略= 自社の資源が武器

「どんなに儲かりそうな市場にいても、自分たちにしかできない強みがなければ勝てない」という考え方です。

H3 企業を動かす「4つの物差し」

自社の資源がどれほど強力かを、「V・R・I・O」という4つの指標でチェックするのが経営学者 ジェイ・B・バーニーが示すVRIO(ブリオ)分析です。

  • 競争優位とは、競合他社が実行していない価値創造戦略である(バーニー)

バーニーは、4つが揃うことで「他社が真似できない強み」になると説きました。

  • Value(経済価値):それは、お客様の困りごとを解決し、利益を生むか?
  • Rarity(希少性):それは、他社は持っていない珍しいものか?
  • Imitability(模倣困難性):それは、他社が真似しようとしても時間がかかる(または不可能な)ものか?
  • Organization(組織):その宝物を最大限に活かせる「チームの仕組み」があるか?

新日本プロレスの逆転劇に学ぶ

2000年代、格闘技ブームという「外圧」により、新日本プロレスは倒産寸前の危機に陥りました。しかし、自社の資源を見直すことで、劇的な復活を遂げたのです。

VRIOの要素新日本プロレスのつ強み勝ち残った理由
Value(価値)闘い  物語格闘技にはない「プロレス特有のドラマ」を価値に変えた
Rarity(希少性)唯一無二のスター棚橋弘至選手をはじめ、ファンが熱狂する圧倒的な個性を育てた
Imitability(模倣)積み上げた歴史創業から続く「ストロングスタイル」の看板は、一朝一夕には真似できない
Organization(組織)攻めの経営親会社(ブシロード)のネット戦略や、女性層の開拓

圧倒的な「価値(V)」と「希少性(R)」を持つ新興の総合格闘技団体「PRIDE」は、圧倒的な「価値(V)」と「希少性(R)」で熱狂を生みました。しかし、不祥事や外圧に耐えうる「組織(O)」が整わず、姿を消しました。

一方、新日本プロレスは、選手・ブランド・歴史という自社の宝物(V・R・I)を、ブシロードという新しい組織力(O)で磨き上げました。これこそが、時代の波に飲み込まれない負けない戦略の正体です。

参考文献

 今枝昌宏『実務で使える戦略の教科書』(日本経済新聞出版社)