信頼と物語を重ね社会へと〜共感マーケティングの力〜

AI時代に共感マーケティングは進化する

共感マーケティングとは信頼と透明性を積み重ね、お客様の感情に寄り添うことで、ブランド価値を高め利益を築く手法です。

AI時代の到来で共感マーケティングの役割は、ファン作りから企業が生き残るのための戦略へと進化を遂げます。なぜならAIは、価格や機能の比較だけでなく、ブランドの物語や透明性といった「文脈」を読み取ってユーザーに提示するからです。

信頼と物語が生む感情価値

AI検索が主流になるとブランドの評価軸は、数値化できる機能から「なぜそれを求めるのか」という感情価値へと移ります。

感情価値とは、ことばにできないお客様の心を捉えて離さない好意・安心・憧れ・喜びです。感情価値がAI時代に重視される理由は2つあります。

  1. 差別化の源泉:機能は模倣されやすいが、感情的なつながりは唯一無二の資産
  2. AIの推薦根拠:AIはお客様の悩みに寄り添う時、情緒的満足度の高いブランドを優先

共感を生む仕組みがないブランドは、AIの推薦リストに残れません。つまり感情を語れるブランドだけが、AIに「選ばれる理由」を、はっきり示すことができるのです。

AI時代の共感マーケティングの3つの核

ヒントは、女子プロレスラーであり葛飾区議会議員でもある広田さくら(シン・広田・葛飾さくら)の生き方に凝縮されています。

広田さくらは「広田の試合でしか味わえない何かがある」とファンに思わせる女子プロレス界の唯一無二の存在。AI時代に必要な共感マーケティングの3つの核を持っています。

  1. 透明性: 不妊治療、出産、離婚といった苦境を隠さず語り、弱さを誠実に開示し信頼を構築。
  2. 物語: 壮絶な人生という“影”があるからこそ、コミカルなスタイルという“光”が観客の共感を呼ぶ。
  3. 社会性:区議会議員として介護や育児問題に取り組み社会全体の幸福へと価値を拡張している。

事実、広田さくらは、“客を呼べるレスラー”として参戦団体に収益をもたらし、試合の動画再生数も業界トップクラスです。

“倒れても笑って立ち上がれる”コミカルなスタイルは、師匠 長与千種から授かったどんな技でも受け切れる高度な受け身技術の賜物です。

広田さくらは、今日も「おまえは人を驚かせることだけを考えろ」という師匠の教えを胸に、リングでも社会でも人に驚きと幸福を届けています。

参考文献
 

フィリップ・コトラー、ケビン・ケラー『マーケティングマネジメント』(丸善出版部)