人はみな 結果だけに 目を向ける!
〜少数の法則〜

少数の法則

データは売上を左右する大事な数字

統計の ルールは とてもシンプルだ!

少数の法則とは、少ないデータから得た情報を、あたかも真実であるかのように思い込んでしまう心理現象です。

 

『少数の法則』とは?
少ないデータから得られた情報を、あたかもすべての情報かのように思い込んでしまう心理

統計データの数(サンプルサイズ)が多ければ正確性が増しますが、少ない場合は極端な例が生まれやすくなります。

シンプルなこのルールは、しばしば本質を見逃させます。少数の法則の発見者であり、ノーベル経済学賞受賞者のダニエル・カーネマン(1934-2024)は、「統計学を教える身であり、計算方法も知っている自分がこんな失敗をするとは痛恨の極みだ」と自らを戒めています。

データを 正しく伝えて 利益に繋ぐ

減量に悩む人は「90%の成功率で減量に成功!」という一行に「私も成功できる」と期待するでしょう。


しかし、同じ90%でも、10,000人中9,000人ならばサンプルサイズが大きく、信頼性は高いと言えます。一方、10人中9人の結果だけで判断するのは早計です。

少数の法則を理解し、正確なデータをお客様に伝えることは収益を向上させるための重要な手段の一つです。

参考文献

ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 』(早川書房)