人はつい「見た目」で選び判断する!
〜ハロー効果〜

一点が よければすべて 良く見える!

人はみな 思わず見た目に 騙される!

「売り物には花を飾れ」ということわざがあります。物を売るには、中身と同じくらい見た目が重要です。

しかし、人は時に見た目に引きずられ、判断を誤ることもあります。ハロー効果によって、外見に目を奪われ、本質を見失うことがあるのです。

『ハロー効果』とは?
 見た目や際立つ特徴だけで人物や物の価値を決めつけてしまう心理

それでも 侮れないのが 見た目の効果

とはいえ、見た目の影響力は侮れません。テレビの旅番組では「豪華な眺めのお部屋」や「名物女将の心温まるサービス」といった特長を強調します。

視聴者には旅館全体が魅力的に映り、「泊まってみたい」という欲求が湧き上がります。

このように、ハロー効果はプラスに働き、収益を向上させる力を秘めています。

コラム 『椿三十郎』とハロー効果
 黒澤明の『椿三十郎』の冒頭10分には、ハロー効果のすべてが描写されています。

藩の不正を暴こうとする若侍は、外見で大目付を信用しますが、三船敏郎扮する浪人 三十郎は「人は見掛けによらねえよ。冴えない城代家老が善玉で、大目付が黒幕だ」と一喝します。

参考文献

ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 』(早川書房)