あと1点 揺れる思いで ついポチり〜希少性の原理〜

希少性の原理


入手困難なものに惹かれる人間心理

希少性の原理のメカニズム

希少性の原理とは、人が入手困難なものや限られた数しか存在しないものに価値を感じる心理です。

『希少性の原理 』とは?

人が入手困難なものや限られた数しか存在しないものに価値を感じる心理

人は、ネットショップの「残りあと1点」と表示された商品に反応します。この心理は、製品の数が少なくなりつつあるだけで価値を感じる本能があるからです。ネットショッピングで「残りあと1点」と表示された製品に反応します。それは商品の数が少なくなりつつあるだけで価値を感じる本能があるからです。

「いつでも100円」と「今だけ!!100円」、「おひとり様何点でもOK」と「おひとり様4点限り!」という表現の違いが商品の売れ行きに大きな影響を与えるのもこのためです。

時間や数量の制限が設けられることで、お客様は商品が売れる様子を想像し、急いで買い溜めしなければならないという心理が働きます。


赤坂名物 冷やしみたらしのレア感

東京赤坂の和菓子の老舗 赤坂青野の名物は、冷やしみたらしです。5月~10月の期間限定、1人3箱までの数量限定という希少性の原理のお手本のようなお菓子です。ネット予約は完売の状態が続きます。このような希少性が、冷やしみたらしに対する関心を高め、需要を増加させています。

しかし、需給バランスの問題も存在します。2023年2月に国内で初めてトリュフの人工栽培に成功したことが報道されました。トリュフの人工栽培が軌道に乗り、供給が増えれば希少性が失われ価値が低下するかもしれません。

参考文献

ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 』(早川書房)

ロバート・B・チャルディーニ『影響力の武器』(誠信書房)