あと1点 揺れる思いで ついポチり

3分でわかる『希少性の原理』

「今しか買えない」「これしか買えない」これで欲しい”が作られる!

「手に入らない」が欲しいモノ

 需要のあるところに供給があります。問題は供給量です。人は商品の入手が困難であればあるほど、商品に高い価値を感じます。この心理が『希少性の原理』です。

『希少性の原理 』とは?
   商品の入手が困難であればあるほど、商品に高い価値を感じる人間心理

あなたには、ネットショッピングで「あと1点」という表示に心が揺れて商品を購入した経験があるはずです。「この機会を逃したら、もう買えないかも」と、焦った時のあなたの心理が『希少性の原理』です。

希少性は、時間と数がつくり出す!

いつでも買えるという自由が奪わると、心の中で無意識のうちに反発作用が起こり「どうしても欲しい」という欲求が湧いてきます。 この欲求を『心理的リアクタンス』といいます。

『心理的リアクタンス 』とは?
  人が自由を制限されると激しく抵抗し、自由を回復しようとする行動心理

「いつでもこの価格」と「今だけこの価格」、「おひとり様何点でもOK」と「おひとり様4点限り」は商品の売れ行きが大きく異なります。

欲しくなる

その理由は時間や数量による制約が、商品の価値を高めるからです。人の心には『期間限定』と『数量限定』という制約によって、「入手困難な商品ほど価値がある」と考える『希少性の原理』と「購入する自由を奪われる」と感じる『心理的リアクタンス』が芽生えます。

タイムセール数量限定セールは、効果的な販売手法であるといえましょう。

コラム 希少性が生み出す体験価値
  徳間文庫の〈トクマの特選〉は、長らく入手できなかったレアな昭和・平成のミステリやSFを復刊するレーベルです。読みたくても読めない作家の筆頭が、古書店やネットで本の値段が5桁を超える梶龍雄です。特に入手難易度が高くマニアの間で伝説となっていた『龍神池の小さな死体』が30年の時を経て復刊されるとSNSで話題を呼び発売即重版となりました。

リアルタイムで読んだ当時の読者は、もう読めないとあきらめていた作品を、年齢を重ねた令和の時代に再読する新鮮さを体験できます。まったく知らない若い世代にとっては、新しい読者体験です。

参考文献
 

ダニエル・カーネマン『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 』(早川書房)

ロバート・B・チャルディーニ『影響力の武器』(誠信書房)