これからは協調しながら競い合え!〜コーペティション経営

コーペティション経営とは?

コーペティション経営とは、ライバル同士がある分野では手を組み、別の分野では競い合う戦略です。

因果関係で示すとこういうことです。

  • 協力して市場を広げる → 競争で取り分を決める → 全体の利益が増える

協力と競争が同時に存在することで、1社では生み出せない価値が広がるのが特徴です。

「助け合い」×「競い合い」が価値を作る

ライバル同士が手を組むと、業界全体のパイが広がります。一方で競い合いは、そのパイの取り分を決めます。

  • 助け合い=得意分野を持ち寄り、一社では作れない価値を生む
  • 競い合い=利益やシェアをめぐり、優位性を争う

この2つは矛盾ではなく、同じコップの中に同居できる関係です。

「敵か味方か」の時代はもう終わり?

国や企業の関係は、「敵か味方か」だけでは説明できません。

その代表がアメリカと日本の関係です。

分野つながり実際の姿
協力 (守り)日米同盟日米同盟は一国では作れない守りの力を生む。
競争 (通商)シェア争い車、半導体、資源などの分野で、どちらが市場を握るかを競う。

同じように、セブン銀行とファミリーマートの関係も、この「同居」が成り立っています。

● セブン銀行 × ファミリーマート

  • 助け合う部分:ATMでお客様の便利さを底上げ
  • 競い合う部分:店舗売上では激しく競争

コーペティションの本質は、「どこで握手し、どこで綱引きするか」を決めることです。

相手を倒す必要はありません。補い合いながら伸び、土俵の上では全力で競う。

この割り切りこそが、不透明な時代を生き抜く心得です。

参考文献
 

B・ネイルバフ A・ブランデンバーガー『ゲーム理論で勝つ経営 競争と協調のコーペティション戦略』(日本経済新聞出版 )