杉田玄白先生の「へぇ~!」なお話しですよ
あんたたち、杉田玄白さんって知ってるかい? みなさん、杉田玄白をご存知ですよね。
日本の医学を根本から変えた人物。
今じゃ常識になっている医療の知識も、実はこの玄白先生がいなければ、もっと遅れていたかもしれないんです。
『ターヘル・アナトミア』というオランダの医学書。
玄白先生が、この本を苦労して日本語に訳して、「解体新書」が生まれたんです。
その時代のお医者さんたちは、患者さんの体の中がどうなっているか、ほとんど分かっていなかったんです。
だから、目の前の症状や見た目で推測して治療をしていたんですって!
今では信じられないかもしれませんが、それが当たり前だったんですね。
でも、『解体新書』が発表されると、ようやく人体の構造がはっきりわかって正確な診断と治療が可能になったんです。
玄白先生のおかげで、日本の医学は一気に進歩したと言っても過言ではありません。
その偉大な先生が、今も東京・虎ノ門3丁目の栄閑院というお寺に静かに眠っていらっしゃるんですよ。

ぶらり みなと科学館
ええっ、また歩くんですか?
みなと科学館。
玄白先生のお寺からも近いし、ちょっと寄ってみる価値はありそうですね。
ここでは「しぜん・まち・うみ・わたし」をテーマに、科学の世界に触れることができるんですって
大人から子供まで、楽しめる展示がたくさん!
きれいなプラネタリウムもあるし、隣には「気象科学館」も併設されていて、天気や災害の予防についても学べるんですよ。
都会の真ん中で、こんなに科学を身近に感じられる場所があるなんて、なんだかワクワクしちゃいますね。
来てよかった!

玄白さんもびっくり!「からだスキャナー」ですって
面白かったのが「からだスキャナー」。
わたし、正直、自分の体のことって意外と分からないんですよ。
すい臓とかひ臓って、どこにあって何をしているか、すぐに言えますか?
玄白先生が『解体新書』を発表してからもう250年も経っているのに、自分の体のことをまだまだ知らないことが多い。
そんな中、「わたし」のコーナーにある「からだスキャナー」が目を引いたんです。
体をスキャンすると、自分の筋肉や骨の状態が見られるんだって!
「臓器パズル」や「反射神経テスト」など、遊びながら体の仕組みを学べるんです。
これ、玄白先生が見たらきっとびっくりするだろうなぁ。
それに、「神経」って言葉も、実は玄白先生が『解体新書』を作る際に新しく作った言葉なんです。すごいですね。
玄白先生は生涯現役!
玄白先生のエピソードで感心したのは、その生涯現役ぶり。
82歳で亡くなる直前まで、ずっと書き続けていたんですよ。
『和蘭事始(わらんことはじめ)』という本を書きながら、日本橋から丸の内、深川まで往診に出かけていたなんて、もう本当に驚きです。
医者として、そして学者として、死ぬまで現役だったんですね。
わたしも、玄白先生のように健康に気を使いながら、いつまでも元気で過ごしたいなぁと思います。
さぁ、次はどこに行こうかな?

【栄閑院 猿寺】港区虎ノ門3-10-10
【みなと科学館】東京都港区虎ノ門3-6-9
〈開館時間〉 午前9時~午後8時 〈閉館日〉毎月第2月曜日、年末年始(12月29日~1月3日)、その他臨時休館日
◯最寄り駅はすべて 東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」
杉田玄白『新装版 解体新書』(講談社)」
山田風太郎『人間臨終図鑑』(徳間書店)
港区産業・地域振興支援部『港区歴史観光ガイドブック』(港区)